タロットカードは、神秘的な絵柄と深いメッセージが込められた占いツールです。
「何となく興味はあるけど難しそう…」と思っていませんか?
この記事では、タロットカードの基本構成や意味、占い方法まで初心者にもわかりやすく解説します。78枚それぞれのカードの意味へ飛べるリンクもご用意していますので、入門ガイドとしてご活用ください。
タロットカードとは?

- 占いに使われるカード(全78枚)
タロットカードは、占いや自分の心と向き合う際に使われる全78枚のカードで構成されています。
22枚の「大アルカナ」と56枚の「小アルカナ」で構成され、それぞれのカードに独自の象徴・物語が描かれています。
1枚1枚に深い意味が込められており、質問に対するメッセージを読み解くことで、気づきや選択のヒントを得ることができます。 - 心理や潜在意識を映し出す「鏡」のような存在
タロットは、未来を“当てる”というよりも、今の自分の心理状態や潜在意識を映し出す「鏡」のような存在です。
表面的には気づいていない感情や思考、無意識の傾向をカードが代弁してくれることで、自分をより深く理解する手助けになります。
悩みの本質を整理したいときや、方向性を見失ったときにとても効果的なツールです。 - 歴史や文化によって絵柄や解釈も多様
タロットには何百年もの歴史があり、使われる地域や時代によってさまざまなデザイン・解釈が生まれてきました。
たとえば「ライダー・ウェイト版」や「マルセイユ版」「トートタロット」など、複数の流派があります。カードの絵柄や象徴が異なると、読み方やメッセージの受け取り方にも個性が出ます。
初心者の方には、視覚的にわかりやすく解説書も多い「ライダー・ウェイト版」から始めるのがオススメです。
タロットカードの起源・歴史

- 起源は14~15世紀のヨーロッパ
タロットカードの起源は、14〜15世紀のイタリアやフランスなどヨーロッパ諸国にさかのぼるといわれています。当時は「トランプ」のようなゲーム用のカードとして貴族階級の間で楽しまれていました。そのため、最初のタロットカードには占いやスピリチュアルな意味はまだありませんでした。 - 元々はゲーム用カードだった
タロットはもともと「タロッキ」と呼ばれるカードゲームに使われていたものです。そのゲームは、現在のトランプに似たルールを持ち、4つのスート(小アルカナ)と、切り札(大アルカナ)という構成が既に存在していました。この「切り札」として使われていたカードが、のちに占いの中心的なシンボルへと変化していきます。 - 18世紀頃から「占い」に使われるように
18世紀後半、フランスのオカルティストたちの手によってタロットカードが神秘学と結びつけられ、占いの道具として使われるようになりました。特に有名なのが「エッティラ」や「エリファス・レヴィ」といった神秘思想家たちで、タロットをカバラや占星術と関連付けながら体系化しました。この時代に「1枚ごとの意味づけ」や「展開法」が発展し、現代のタロット占いの原型ができました。 - 有名なデッキ例:ライダー・ウェイト版、マルセイユ版など
現在もっとも広く使われているのは、1909年に発行された「ライダー・ウェイト版」です。イギリスの神秘思想家アーサー・E・ウェイトと、画家パメラ・コールマン・スミスによって制作され、豊かな象徴表現と直感的に読み取りやすい絵柄が特徴です。一方、もっと古い様式の「マルセイユ版」はフランス由来の伝統的なデッキで、数百年にわたって使われてきた歴史を持ちます。絵柄が抽象的で象徴に重点が置かれているため、より直感力が求められますが、根強いファンも多いです。

ウエイト版タロット
タロットカードの構成(78枚)

タロットカードは全部で78枚あり、大きく2つのカテゴリに分かれています。
1つは人生の本質や運命を表す「大アルカナ」、もう1つは日々の出来事や感情を象徴する「小アルカナ」です。それぞれのカードが役割を持ち、組み合わせて読むことで、より深いメッセージが見えてきます。
種類 | 枚数 | 特徴 |
---|---|---|
大アルカナ | 22枚 | 人生のテーマ・本質的な出来事を象徴 |
小アルカナ | 56枚 | 日常や感情、具体的な状況を表す |
スート(マーク)構成 | ワンド・カップ・ソード・ペンタクルの4種類 |
▪ 大アルカナ(22枚):人生のテーマ・本質的な出来事を象徴
大アルカナは「愚者(0)」から「世界(21)」までの22枚で構成されており、
人生の転機や運命、魂の成長など「大きなテーマ」に関するメッセージを担います。
恋愛や仕事においても、ただの気分や出来事以上に、その人の人生観や成長過程に関わるような問いを扱うときに、大アルカナは強い意味を持ちます。
たとえば「恋人」のカードは、単なる恋愛だけでなく、“選択と価値観の一致”といった人生の決断を象徴する場合もあります。
▪ 小アルカナ(56枚):日常や感情、具体的な状況を表す
小アルカナは、より日常的な出来事、感情の動き、人とのやりとりなどを具体的に示してくれるカードです。
56枚は、さらに4つのスートに分類され、それぞれのスートが異なるテーマを象徴しています。
「小さなこと」といっても、恋愛のすれ違いや仕事の進捗など、今この瞬間のリアルな現状を読み解くには欠かせません。
▪ スート構成(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)
スート | 象徴するもの | キーワードの例 |
---|---|---|
ワンド(Wands) | 行動・情熱・意欲 | 始まり、情熱、目標、エネルギー |
カップ(Cups) | 感情・愛情・人間関係 | 恋愛、友情、心の動き、癒し |
ソード(Swords) | 知性・論理・決断 | 思考、葛藤、決断、衝突 |
ペンタクル(Pentacles) | 物質・仕事・現実面 | お金、仕事、成果、安定性 |
それぞれのスートには、エース(1)〜10までの数字札と、4枚の人物札(ペイジ・ナイト・クイーン・キング)があります。
この構造はトランプに似ていますが、意味合いはずっと深く、占いにおける精緻なリーディングを可能にしています。
このように、大アルカナと小アルカナの両方を読み取ることで、「人生の大きな流れ」から「今この瞬間の気持ち」まで幅広く占うことができます。
正位置・逆位置とは?

- カードには「正位置」「逆位置」があり、意味が変わる
タロットカードには、上下の向きによって解釈が変わる特徴があります。カードが正しく立って出た状態を「正位置」、上下逆さまで出た状態を「逆位置」と呼び、それぞれ意味が異なるのが一般的です。 - 正位置:ポジティブな面、進展、成長など
正位置のカードは、基本的に物事がスムーズに進む・前向きに捉えられる兆しを示すことが多いです。例えば「太陽」が正位置で出れば、「明るい未来」「成功」「祝福」といった、前向きな意味合いを持ちます。ただし、単純に「良い=正位置」というわけではなく、その状況において“何が肯定的に働くのか”を読み解くことが大切です。 - 逆位置:課題、停滞、注意点を示すことが多い
逆位置のカードは、停滞、誤解、未解決の課題、注意すべき傾向などを表すことが多いです。
「恋人」のカードが逆位置で出れば、「選択ミス」「すれ違い」「優柔不断」などのニュアンスを持ちます。ただし、逆位置=悪い未来とは限りません。
逆位置は“改善のヒント”を教えてくれるサインでもあります。現在の状況で「何がブロックになっているか」「どこを見直すべきか」に気づかせてくれる存在です。
→カードは“良い・悪い”ではなく、“気づき”のツール
タロットカードは、未来を断定するものではなく、今の自分がどこに立っていて、どんな選択肢があるかを教えてくれる“気づきの道具”です。
たとえ逆位置が出ても、それはあなたにとっての大切なメッセージ。
「どうすればより良い方向へ向かえるか?」という視点で、正位置・逆位置どちらもフラットに受け取ることが、タロットを最大限に活かすコツです。
タロットカードの使い方(簡易版)
タロットカードで占う準備の動画を見ていただいて、カードの準備が出来ましたら1~5の手順に進んでくださいね。
- 質問を明確にする(YES/NOより、テーマ型が◎)
例)○○の件について、○○ヶ月後どうなっていますか?
例)○○について、考えを深めていきたいです。 - シャッフルしながら心を整える
静かに呼吸しながらシャッフルすると心が整いやすい。 - カードを引く(1枚引き・3枚引きなど)
1枚引きは、シャッフルしたカードの上から7枚目を引きます。
3枚引きは、7枚目、8枚目、9枚目とカードを引きます。 - 絵柄・直感・意味から読み解く
引いたカードを見つめて言葉にしてみると、絵柄から連想される言葉が出てくることがあります。
最初はカードの意味が分からないことがあるので、意味一覧を見ながら占ってみると段々と数枚カードを引いた時に、組み合わせて読めるようになっていきます。 - 客観的に自分の状況を見つめ直す
自分のことを占うと、主観的に読んでしまう事もありますが、なるべく遠くから自分を見つめるように、仲の良い友人を占うように客観的に占うと多くの気づきが得られることがあります。
初心者におすすめのスプレッド(展開法)
- 1枚引き(シンプルに1つの答えを得る)
例)〇〇について、アドバイスをお願い致します。
例)もし○○をしたら、この件はどうなっていきますか?
例)今日私にとって大事なテーマを教えてください。
- 3枚スプレッド(過去・現在・未来)

- ケルト十字(総合的な深い読み解き)

タロット占いで大切な心構え
- カードは未来を「当てる」よりも「気づかせる」ためのツール
占い=当てる事、と思っている方も多いとは思いますが、あくまで占いは未来を当てたりするものではなく、占いを受けているかたが自分でも気づいていない部分を、タロットカードという絵柄のついたカードで気付きやすくしているもの。
出たカードに対して、これからどのように感じ、行動、心構えをすればいいのかヒントを得る。
まず受け入れる、そんな気持ちでいて下さいね。 - 結果に一喜一憂しすぎず、自分を見つめるヒントとして使う
絵柄が怖いカードが出たり、自分にとって出て欲しいカードが出た際、怖がったり、テンションが上がりすぎたり、このカードの通り行動すれば大丈夫!など、行きすぎた行動をするのはカードに動かされている感じがします。
カードの通りにするのではなく、そのカードと向き合い、自分の奥底にある想いを思い出し進んでいっていただきたいです。 - 「正解探し」より「自分の感覚を信じる」ことが大切
自分にとって欲しい言葉、結果=正解ではなく、引かれたタロットカードを見てどう感じるか?意味を知って何が頭に浮かんだか?もしかすると今感じたことが今必要なことなのかも?
正解より、自分の感覚を信じた人が人生のハンドルを握り未来へ進んでいけると私自身感じています。タロットカードに酔心するのではなく、客観的に自分を見ることのできるツールだと思って下さいね。
関連リンクまとめ(内部リンク)
- タロットカード78枚の意味一覧はこちら
- 大アルカナとは?22枚の特徴まとめ(作成中)
- 初心者におすすめのスプレッド紹介(作成中)
- タロット占いのやり方(自分で占う方法)(作成中)
まとめ
タロットカードは、あなたの心と深くつながる神秘的なツールです。この記事で基礎を押さえて、ぜひ実際にカードを使ってみましょう。どのカードも、あなた自身の内なる声を映し出してくれます。
最初は慣れなくて当たり前!タロットカードを読み解けないなと思っても、毎日おみくじの様に引いていると段々とカードの雰囲気や、意味など、なんとなくだけど、こういう事かな?と思える日が必ず来るので、楽しみながらカードを毎日引いてみてくださいね。
タロットカードを自分を見つめることのできるツールとして扱えるようになれば、人生のハンドルを握り未来へ進んでいけると私自身感じています。ぜひ、タロットカードと仲良くなってくださいね。