タロット占いでカードを引いたとき、「逆位置」が出ると戸惑った経験はありませんか?
初心者の頃の私も、逆位置を見るたびに「悪い意味なのかな」「正位置と反対に読めばいいの?」と悩んでいました。
けれど練習を重ねるうちに、逆位置は単なるネガティブな結果ではなく、「気づき」や「深いテーマ」を映し出してくれる大切な存在だとわかったのです。
この記事では、私自身が逆位置と向き合って学んだ解釈のヒントをまとめました。
逆位置の意味がわからず不安に感じている方や、解釈の幅を広げたい方の参考になれば嬉しいです。
最初に感じた「逆位置の壁」

タロットを引くたびに、正位置はすぐに解釈できても、逆位置になると立ち止まってしまう…。
そんな経験をした方は多いのではないでしょうか。
私も同じでした。
特に学び始めの頃は、「正位置の反対」と単純に捉えてしまい、しっくりこない解釈ばかり。
占いノートに書き残しても、後で見返すと「何だか違う」と感じることが多かったです。
うまく解釈ができないとき、私はタロット占いの学習に向いていないのではないかと思っていました。
逆位置のエネルギーを「濃淡」として見てみる

あるとき先生から教えてもらったのが、「正位置はエネルギーがストレートにでている状態で、逆位置はそれが濃いか薄くでている状態」という考え方でした。
例え話でしていただいたのが、乳酸飲料の「カルピスの濃度」のお話。
カルピスって濃縮タイプの飲料なので、水で薄めて飲みますよね。
薄めるための水が少ないと、濃いカルピスの出来上がり。
反対に、水を多く入れすぎると、薄い味のカルピスが出来上がります。
反対ではなく、濃く出るか、薄く出るか ―――。
この視点を取り入れると、一気に腑に落ちました。
たとえば「力」のカード。
正位置では「強い意志でコントロールできる」と解釈できますが、逆位置なら「無理しすぎている」「自分を抑え込みすぎている」と読めるのです。
「反対」ではなく「濃淡」と考えると、自然にリーディングが深まりました。
向き合ううちにわかったこと

逆位置は、ただのマイナスや悪い意味ではありません。
「気づいていない部分」や「内面の葛藤」など、
正位置では表に出てこないテーマを映し出してくれます。
今思えば、逆位置が出たときに感じた戸惑いや不安も、タロットからの問いかけだったのでしょう。
『もっと深く考えてみて』と伝えてくれていたのかもしれません。
今の逆位置との付き合い方

今では、逆位置を「悪い結果」ではなく「見直しや修正のタイミング」と受け止めています。
例えば「戦車」の逆位置なら「突っ走りすぎていない?少しブレーキをかけて」というサインかもしれません。
「恋人たち」の逆位置なら「心地よい選択はできている?決められない時は決断を控えてもいいよ」という気づきかもしれません。
逆位置を読むときは、正位置の意味をベースに「エネルギーが停滞している」「内側に向かっている」と考えると、自然に言葉が出やすくなります。
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まとめ
タロット占いの逆位置は、決して「悪い意味」や「失敗のサイン」ではありません。
むしろ、正位置だけでは見えにくい 内面の葛藤・気づき・修正のタイミング を教えてくれる、学びのきっかけになります。
- 逆位置=悪い結果、と決めつけない
- 「濃淡」や「内側に向かうエネルギー」として読む
- 正位置の意味をベースに、少し視点を変えて解釈する
このように捉えることで、逆位置はむしろリーディングを豊かにしてくれるでしょう。
タロットは、正位置と逆位置をあわせてひとつの世界。
カードと向き合えば向き合うほど、解釈の幅が広がり、自分自身の気づきも深まります。
初心者の方も、ぜひ「逆位置=怖いもの」ではなく「新しい発見をくれる存在」として受け止めてみてくださいね。