タロット占いをしていてカードが逆の位置に出ると、「悪い意味なのかな…?」と不安になる方は多いです。
しかし、逆位置は必ずしも「正位置の逆=悪い意味」というわけではありません。
むしろ、カードの持つテーマを 別の角度から深く理解させてくれるヒント になるのです。
この記事では、初心者の方が安心して逆位置を読めるように、基本的な考え方と解釈のアプローチをご紹介します。
タロットカード|逆位置とは何か

タロットカードには正位置と逆位置があります。
正位置は、そのカードのメッセージやエネルギーがスムーズに表れている状態を示しています。
一方、逆位置は、カードのエネルギーが滞ったり、過剰になっている状態になっていることを示します。
つまり、逆位置は「正位置と正反対の意味」ではなく、カードのテーマがスムーズでない形で表れると捉えるのがポイントです。

私がタロットカードの意味を学習している際に、正位置と逆位置の違いで腑に落ちたのが、「カルピスの濃度」に例えて教えてもらったのが納得でした。
カルピスがちょうど良い濃度の時が、正位置。濃すぎたり、薄すぎるのが逆位置。タロットカードの象徴が濃い場合は?薄い場合は?と考えてみます。
タロットカードの逆位置を理解する3つの基本アプローチ

逆位置は「カードのエネルギーが滞ったり、箇条化(不自然な形)になっている状態」としてとらえると理解しやすくなります。
その上で、次の3つの視点を持って解釈すると、意味を深めやすいでしょう。
1. 滞りとして表れる
本来の流れがスムーズに発揮されず、停滞や停滞感として現れるケースです。
たとえば「運命の輪」のカードなら、「宇宙の法則=誰にも平等な時間やチャンスをどう扱うか」が象徴なので、
正位置の場合は「チャンス到来」や「波に乗るとき」などと解釈されます。
逆位置の場合は「チャンスを見送る」「タイミングを待つ」などの解釈になります。
2. 内面に引き込まれる
カードが象徴するエネルギーが外向きに働かず、内面へと閉じ込められる場合です。
表に出ない葛藤や心の中でのもつれとして現れることがあります。
例えば、「隠者」のカードの場合、「内観」を象徴するカードです。
正位置の場合、「内観ができている」=「自分の内側の声をしっかり聴けている」という事になります。
逆位置の場合、「内観がうまくできない」=「自分の殻に閉じこもり、心を閉ざしている」という解釈になります。
3. 歪んだ形で現れる
カードの意味が極端に出たり、不自然な形で表れる場合です。
力が強すぎる/弱すぎるなど、本来のバランスを崩した姿で出てくると考えます。
例えば、「力」のカードの場合、「精神力」や「信念の力」を象徴します。
正位置の場合、「強い精神力や信念で耐えている」や「感情と欲望をコントロールできている」といった解釈ができます。
逆位置の場合、「頑張りすぎている」「自分を抑圧している」「自信喪失」などの解釈になります。
逆位置を読むときのポイント

怖がらないこと
逆位置は「注意のサイン」や「別の視点」なので、不吉なものではありません。
スプレッド全体を見て解釈する
1枚だけで判断せず、他のカードとのつながりを見ると自然に意味が浮かび上がります。
伝える言葉に配慮する
クライアントや自分自身を占うときも、「ダメ」「不運」ではなく「改善のヒント」として伝えると前向きになれます。
よくある誤解

逆位置=悪い意味 ではありません。
正位置の反対 という単純な構図でもありません。
逆位置はむしろ、カードのテーマを 深掘りして考えるチャンス なのです。
最初は、逆位置の解釈は難しいかもしれません。
でも、考えることをやめずに深堀りしてみることで、違った視点でみる自分に出会えるはずです。

最初のころは、逆位置の解釈が出来なくて自信を無くしていた時もありました。でも、タロットの逆位置と向き合ってわかったことがあったので、こちらの記事も併せてご覧になると良いですよ。
👉タロット逆位置と向き合ってわかったことの記事を読んでみる
まとめ
タロットカードの逆位置は、占いを深くしてくれる大切な要素です。
「悪い」「不吉」ではなく、カードが「別の角度から考えてみて」と伝えてくれているサイン。
逆位置を読むことで、正位置だけでは見えなかった気づきや選択肢が浮かび上がってきます。
タロットカードは正位置と逆位置で1枚のカードです。
カードと仲良くなるためにも、ぜひ逆位置で深堀してみましょう。